油谷小ブログ

油谷小学校の子どもたちの成長の足跡を紹介します。

「海の命」ノートより③

6年生との国語授業。「海の命」の学習も、どんどん深まっていきます。今回は、父親像を探る学習を行いました。次の問いです。

≪本文より≫

2mもある大物をしとめても(父はじまんすることもなく)言うのだった。

「海のめぐみだからなあ。」

問題 ( )の中はいらないのではないか?

Ⓐはい

Ⓑいいえ

 

〇Ⓑだと思います。海に感謝し続けている父の心を感じられるからです。Ⓑだと父さんの心が広いと感じられる。Ⓐだと父さんの心が小さいと感じられる。

※一番最初から海への感謝に気付き、みんなに広めた子どもの意見です。やはりぶれがない。「感謝し続けて」の言葉からも、父の一部と捉えているのがいいです。

〇私はⒷです。理由は、2メートルもある大物がとれたらふつうは、じまんするけど、太一の父さんは、海があったから大物がとれたということを太一にあたりまえだと思ってほしくなかったから。

※父の太一への思いと海への感謝が一緒になって大きくなっている様子が想像できます。「あたりまえ」のことを見つめなおす機会になりました。

〇Ⓑいるです。この前文からうでの良い漁師だったことが分かる。ふつう、じまんしてもよいところ、ふつうだったらじまんしたいと思うはずのところ、じまんしなかった。ここがお父さんのかっこいいところだと思うので、( )がなかければ、「じまんに聞こえる」という人がいたので、あった方がよいのではないかなと思う。太一に教えたいことだった。

※最後の一文にしびれる~。教えたいことを「〇〇せい!」と上からつたえるのではないところが、指導者としての魅力ですね。長く語りはじめる子どもがいることも嬉しい事実です。